2009年1月11日、大相撲初場所。あの伝説の日、僕は両国国技館にいた

青春回想録

忘れもしない。

あの日、
両国国技館は異様な熱気に包まれていました。

2009年1月11日。
大相撲初場所初日。

休場明けの
朝青龍 が
進退をかけて臨む、注目の場所でした。

僕にとっては
初めての国技館。

それだけでも十分特別な日だったのに、
今思えばとんでもない日に立ち会っていたのだと思います。

初めての国技館、入り待ちの高揚感

僕は開場前から、
関取の入り待ちをしていました。

「誰が来るんだろう」

そんなふうにソワソワしながら待っていたのを覚えています。

その時、
琴奨菊 が
関係者の方に

「明けましておめでとうございます」

と挨拶しているのが見えました。

ただそれだけの光景なのに、
“本物がそこにいる”というだけで感動したものです。

当時のスターたちがずらりと並ぶ時代

あの頃の土俵には、

  • 魁皇
  • 千代大海
  • 琴欧洲
  • 把瑠都
  • 雅山
  • 栃煌山
  • 出島

など、
今振り返ると豪華すぎる名前が並んでいました。

そしてこの場所は、
安馬が日馬富士となり
大関として新たな名で臨んだ場所でもありました。

稀勢の里への大歓声

中でもひときわ歓声が大きかったのが
稀勢の里 。

入り待ちの時点で、

「稀勢の里ー!!」

という声援が飛び交っていました。

その理由は明確でした。

叩き上げのホープで人気がある上

初日の相手が
朝青龍だったからです。

朝青龍 vs 稀勢の里、会場の空気が変わった

東方、小結 稀勢の里。
西方、横綱 朝青龍。

場内に響くアナウンス。

その瞬間、
会場全体が

「おおおおお……!」

と、地鳴りのように沸きました。

17年前のことなので
細かい攻防までは覚えていません。

でも、

朝青龍が一気に前へ出て勝ち、
「どんなもんだ」
と言わんばかりの表情を浮かべていたことだけは
今でも鮮明に覚えています。

当時の朝青龍は“圧倒的ヒール”だった

今の相撲界は、
横綱にも温かい声援が送られる時代です。

でも当時の朝青龍は違いました。

強さは誰もが認めていた。
けれど、
応援一色という空気ではなかった。

むしろ、

圧倒的なヒール。

孤独な横綱でした。

だからこそ、
あの表情には
いろんな感情が詰まっていたのかもしれません。

現地でしか味わえない熱がある

正直に言えば、
取組そのものは
テレビの方が見やすいです。

遠ければなおさら。

でも――

あの空気だけは、現地でしか味わえない。

張り詰めた緊張感。
歓声。
ざわめき。
力士が入ってきた瞬間の熱。

あれは画面越しでは伝わりきりません。

また、あの熱気を浴びに行きたい

相撲を見に行くと思います。

やっぱり国技館は特別だ。

そしてあの日のような
“空気が震える瞬間”を
また現地で味わいたい。

そう思わせてくれる、
僕にとって忘れられない一日でした。

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