沖縄で、ずっと気になってたものがある。
道路沿いに普通に生えてる、
どう見てもパイナップルみたいな実。
「いや、あれ絶対パイナップルでしょ」
と思ってた。
でも、なんか違う。
ちょっとゴツいし、丸みも微妙におかしい。
気になって、地元の人に聞いてみた。
「あのパイナップルみたいなやつって何ですか?」
返ってきた答えは、
「あれはアダンっていう実だよ」
パイナップルじゃないらしい。
見た目はそっくりなのに、
食べても美味しくないどころか、
人が食べるものでもないらしい。
ヤドカリとかヤシガニの餌になるようなものだとか。
そのとき、ちょっと怖くなった。
見た目が似てるだけで、
中身は全然違うものがある。
しかも、それは普通にその辺に生えている。
沖縄に来なかったら、
たぶん一生知らなかった。
というか、
「似てるけど違うものがある」なんて、
わざわざ考えることもなかったと思う。
でもこれ、よく考えたら沖縄だけの話じゃない。
世の中も同じで、
“それっぽいもの”は山ほどある。
見た目は本物っぽい。
雰囲気もそれっぽい。
でも、中身は全然違う。
子供の頃、ビックリマンシールで
「ロッチ」って書いてある偽物があった。
本物はロッテなのに、
微妙に違うやつ。
あれと同じだと思った。
今はもっと分かりにくい。
ネットを見れば
「これがいい」「あれがいい」って情報が溢れてる。
でも、それが本物なのかどうかは分からない。
例えば僕は、AGA治療をしている。
以前、美容室の人に
「個人輸入の薬もありますよ」と
言われたことがある。
それが全部ダメとは思わない。
でも僕は、何かあった時のことを考えて
公式のサービスを選んだ。
見た目が似てるからといって、
中身まで同じとは限らない。
沖縄で見たアダンは、
ただの木だったけど
自分の中では、少し意味が変わった。
これから何かを選ぶとき、
ちゃんと“パイナップル”を選べているか。
少しだけ、気にしていこうと思う。
こういう気づきがあるから、やっぱり旅行はいい。


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