2004年、相撲界に現れた「怪物たち」の衝撃
上の写真は大相撲を見に行った時、入り待ちで撮った稀勢の里です。
若武者って感じがして素敵ですよね。
10代の頃の萩原は
立ち合いで待つ時
腕と腰を揺らし
行くぞ!という感じが
たまらなく好きだった。
年を重ねるうちに
落ち着いた仕切りになっていくけど
あの粗削りで
なのに鋭くぶつかる立ち合いが
たまらなく好きだった。
2004年というのは
相撲界にとって超が付く当たり年で
十両から幕内に上がった力士
白鵬、琴欧州、豊ノ島、安馬、萩原
この時代相撲を見ていた人なら
この名前のヤバさがわかるはず。
豊ノ島は大関こそなれなかったが
三役を勤めたこともある人気力士で
それ以外はみな大関以上。
3人が横綱だ。
そして2005年には琴奨菊もその後を
すぐ追って上がってくる。
強さと脆さの同居。もどかしくも愛おしい「稀勢の里」の誕生
2004、2005年というのは
まさに朝青龍一強
朝青龍が全盛の時代。
そこに待ったをかけようと
若者が駆け上がった時代。
萩原は幕内に上がるとしこ名を変える
「稀な勢いを持った力士になってほしい」
稀勢の里の誕生だ。
僕は下位には強いが
上位にめっぽう弱い
実力通りの力士はあまり好きじゃない。
「あ、この人は上位には勝てないだろうな」
と思ってしまうから。
稀勢の里はその逆だった。
上位にはめっぽう強いのに
下位に信じられないくらい負ける
強さともろさを兼ね備えた
人間らしい関取だった。
そこもたまらなく好きだった。
もどかしくもありましたが。
稀勢の里の優勝か?
稀勢の里の優勝か?
と思ったら後半失速
旭天鵬涙の初優勝。
白鵬、日馬富士、鶴竜
3横綱に勝って、逆転の優勝か!
と思ったら
平幕栃ノ心に負ける。
はぁ~というため息と
これが稀勢の里だよねっていう
あの独特の空気感。
それも含めて
萩原であり稀勢の里なんです。
横綱たちの期待と、孤独な若武者の涙
そんな稀勢の里のことを
朝青龍と白鵬も注目していたこと
がわかるエピソードがあって
なかなか番付を駆け上がれないとき
稀勢の里が朝青龍に
「横綱、俺弱いっす。ダメです。」
って泣きながら言った時
『お前は強いぞ。これから日本人はお前が引っ張るんだ』
そう言われたのだとか。熱いですよね。
白鵬も稀勢の里は横綱にしなきゃいけない
と思っていたのだとか
それが相撲人気にも繋がるし
何よりそれを楽しみにもしていたのでしょう。
土俵際こそが面白い。10年間の重圧を一人で背負った結末
ここぞという場面で朝青龍に勝ったり
白鵬の連勝を63で止めたのも稀勢の里。
師匠から
「相撲は土俵際が面白い」と言われ
稀勢の里は土俵際の逆転で白鵬に勝ち
横綱を決める。
本当にドラマチック。
誰かが言ってた。
もし稀勢の里がいなかったら
この10年間の相撲は日本人にとって
退屈だっただろうって。
本当1人で背負ってましたから。
稀勢の里は強いけど
もしかしたら横綱にはなれないかもな
と思ってたファンもいたかもしれない。
でも最後まで諦めなかった。
この諦めない気持ち。
僕も含めだけど現代人に欠けてる
大切なピースな気がしてならない。
諦めない諦めない。
そして山を登ったものにだけ
もし神様がいるのだとしたら
微笑むのかもしれません。


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