僕は泳ぐことが苦手だ。
小学生の頃も初心者コースだったし、
クロールもあまり得意じゃなかった。
正直、若い頃はそれが少し恥ずかしかった。
友達はみんな普通に泳げるのに、
なんで俺だけこんなに下手なんだろう。
そう思ったこともある。
でも今は違う。
むしろ、泳げなくて良かったと思っている。
海やプールに行くと、
「デュタ、一緒に泳ごうよ!」
なんて言われることがある。
でも僕は答える。
「ごめん。俺、泳げないんだ」
すると大体の場合、
「じゃあ浮き輪で遊ぼうぜ」
という流れになる。
ありがたい。
本当にありがたい。
なぜなら僕には、
絶対に避けたいことがあったからだ。
それは水に濡れること。
海やプールに行けば、
普通は泳ぐ。
潜る。
水をかぶる。
でも僕は、できればそれを避けたかった。
理由は単純。
おでこが広かったからだ。
髪が濡れると、
普段ごまかしているものが全部出る。
風が吹いても気になる。
水に濡れても気になる。
だから海やプールは、
楽しい反面、少しだけ憂鬱だった。
もちろん今思えば、
そこまで気にする必要はなかったのかもしれない。
でも当時の僕には大問題だった。
だから遊びに行く話になると、
「ボウリングがいい!」
「カラオケ行こう!」
と必死に別の案を出していた。
海やプールにならないように(笑)
もう坊主にしてしまえば
気にならなかったのかもしれない。
でも当時の僕には、
そんな勇気もなかった。
だから浮き輪を持ちながら、
「泳げなくて良かったかもな」
なんて本気で思っていたのである。
あなたは海やプールで、
風や水が気になったことはありますか?


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